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教育あらかると

教員服務の基礎知識

してはならないことをすれば、教師といえども職を失います


わいせつ行為、酒気帯び運転などへの処分は、年々厳しさを増しています。


 

1.懲戒処分とは?

 
教師の故意・過失によって起きる服務義務違反に対する制裁的処分で、教師の道義的責任を追及するものです。この点で、分限処分とは、趣旨が大きく異なります。
 
懲戒処分には、「免職」「停職」「減給」「戒告」の4つの種類があります。
 

2.懲戒処分になる場合

 
次の3つのいずれかに該当する場合に処分の対象となります。
 
①法令や条例・規則に違反した場合
②職務上の義務に違反したり、職務を怠った場合
③全体の奉仕者たるにふさわしくない非行があった場合
 
①の場合には、言うまでもなく、違法行為をしたときです。
②の「職務上の義務に違反」とは、たとえば次のような場合です。
 
・服務の宣誓を行わなかった。
・分掌命令や研修命令など、上司の職務上の命令に従わなかった。
・友人と映画を観に行くために嘘をついて職専免研修の承認を得た。
・上司の許可を得ずに勤務時間中に職員団体のための活動を行った。
 
③の「全体の奉仕者たるにふさわしくない非行」とは、信用失墜行為と同様のもので、次のような「職員の職全体の不名誉となるような行為」が該当します。非常に多岐にわたることがわかります。
 
・子どもにわいせつな行為をした。
・児童買春をした。
・同僚職員に対してセクシュアル・ハラスメントをした。
・飲酒運転をした。
・体罰をした。
・争議行為を企てた。
・親族に頼まれて選挙活動を手伝った。
・担任する子どもの生育歴をほかの子どもの保護者に話した。
・報酬を得てアルバイトをした。
 
処分に当たるような行為をしてしまった際、「免職」「停職」「減給」「戒告」のいずれになるのかは、分限処分とは異なり、法令上細かい取り決めはなく、都道府県教育委員会の判断に委ねられます。
 
ただし、わいせつ行為や飲酒運転など、強い反社会性が認められる場合には、多くの自治体が条例や規則において事細かく処分内容を定めています。
 
なお、懲戒免職を除く処分を受けた場合には、処分後1年間は特別昇給の対象とはならず、普通昇給の昇給期間が延伸されます。

 

ケース・スタディ01