
橋本直信「デジタルとアナログのよさを生かした授業づくり」
今までのやり方(アナログ)も大切にしながら,そこにICT機器(デジタル)を効果的に使うことにより,児童の資質・能力を育んでいこうということだ。そこで,デジタルとアナログのよさを生かした授業づくりについて実践を通して述べていきたい。(本文より)
江上尚輝「理科単元におけるタブレット端末の活用について」
タブレット端末を使用して,「子供同士の考えを共有する」「オンラインで体験を共有する」「保護者と子供を繋ぐ,また,子供の様子を保護者が知る」「学習に活用する情報を子供自身が収集する」「学習したことを子供たち自身でさらに発展させる。」という利点があることが分かった。(本文)
長岡有紀「問題を科学的に解決するためのICT端末の活用」
子供たちが生活の中の様々なものから問題を見いだし,問題解決したその先に,理科が生活につながっていることを実感できるよう取り組みを重ねてきた。「生活から」始まり,「生活へ」つながる理科学習を展開する中で,問題解決の過程の中に,どのようにICT端末の活用を位置付けていくか,また,問題解決の力を育成するにあたり,どのように効果的に活用できるかについて模索してきた。(本文より)
塩川祐司「理科の見方を豊かに働かせる学びの創造」
直接体験を大切に研究してきた本校にとって,GIGAスクール端末の活用が,児童の学びにどのような効果があるのか模索する日々が続いた。端末を活用した教育の効果を研究するために,本校は「直接体験 or GIGAスクール端末の活用」は相反するものであるとは考えなかった。(本文より)
河西一樹「宮川サイエンスキッズプロジェクト」
このクラスでは,4月から総合的な学習の時間で「宮川探検隊」という単元を展開してきた。学校のそばを流れる一級河川「宮川」。そこで,水生昆虫を取ったり,水車を使い遊んだりしてきた子どもたちが,一人一つ研究テーマを決め各自で調査しまとめる「宮川サイエンスプロジェクト」を進めてきている。(本文より)
戸篠直角「つながりを生かして学び深める子どもの育成」
本校では,「つながり」を,ヒト・モノ・コトとのつながりや,自分自身の生活経験や既習の内容とのつながりがあると考えている。子どもが意識的に問題解決の中でつながりを活用し,試行錯誤を繰り返すことで学びを深めていけるようにしている。(本文より)
第54回全国小学校理科研究協議会研究大会 兵庫大会開催のご案内

日本教育新聞に紹介されました!
この度,三団体連携の取り組みが,日本教育新聞に紹介されました。本ホームページの柱である,「実践研究」と「研究会情報」のことが紹介されています。また,今後の展望も掲載されており,興味深い内容となっております。ぜひご覧ください。
三団体連携 目次(クリックすると記事へジャンプできます)
ご挨拶
日置光久 「多様で協働的な理科の創造」
鳴川哲也 「理科三団体連携発行 『新しい理科授業』のスタートに寄せて… 」
田村正弘 「理科三団体連携発行『新しい理科授業』発刊に寄せて」
塚田昭一 「三研究団体連携の意義 -継承と創造-」
実践研究 1
濱田愛子 「自然事象に意欲的に関わる子どもを育てる理科学習指導」
キーワード:GIGAスクール構想,「流れる水の働き」,ロイロノート
キーワード:GIGAスクール構想,input, output, connect,オンライン理科室
キーワード:GIGAスクール構想,ICT機器のメリット,アウトプット重視
工藤周一 「『今・ここ』に生きる児童を育てる」
キーワード:GIGAスクール構想,「天気の変化」,デジタルの適材適所
キーワード:GIGAスクール構想,オンライン授業,「身の回りの生物」
キーワード:GIGAスクール構想,「月と太陽」,仲間と考えを深め合う場面
実践研究 2
キーワード:GIGAスクール構想,つながり,「金属,水,空気と温度」
河西一樹 「宮川サイエンスキッズプロジェクト」
キーワード:GIGAスクール構想,「考えマップ」,総合的な学習の時間
塩川祐司 「理科の見方を豊かに働かせる学びの創造」
キーワード:GIGAスクール構想,理科の見方・考え方,「地面の様子と太陽」
キーワード:GIGAスクール構想,「生活」へつなげる理科,「音の性質」
キーワード:GIGAスクール構想,情報の記録・保存・共有,オンライン学習
キーワード:GIGAスクール構想,デジタルとアナログのよさ,チャート図
日本初等理科教育研究会 全国大会 新潟大会
日本初等理科教育研究会の全国大会です。新潟県上所小学校で行います。理科だけにとどまらず,教科横断的な視点で研究を行っています。当日は筑波大学附属小学校の先生方も招いて,シンポジウムを行う予定です。先生方のご参加を心よりお待ちしております。
子ども科学教育研究全国大会について
ソニー科学教育研究会(SSTA)では,前年度の「ソニー科学教育プログラム」で,最優秀校をおさめられた学校で開催されます。今年度は,上記の2校で開催されます。両校の研究成果等については,こちらから確認できます。また,今年度開かれる全国大会については,こちらから情報を確認することができます。詳細については,これからお伝えしていきます。先生方のご参加を心よりお待ちしております。
各団体のHPについて
各団体のHPは以下の通りです。
全国小学校理科研究協議会(全小理)
ソニー科学教育研究会(SSTA)
https://www.sony-ef.or.jp/ssta/
日本初等理科教育研究会(初等理科)
https://manavia.net/community/10
森戸幹「アナログとデジタルの授業の融合について」
様々な実践を通して,「アナログ(従来の授業)では実現できなかったことが,実現できる」というところにデジタル(ICTを活用した授業)の良さがあると感じている。急速に進むアナログとデジタルの融合をピンチではなく,チャンスと捉えて,これからも,児童の学びが深まるよりよい方法を探究していきたい。(本文より)
高畠護「アナログとデジタルのハイブリッド」
タブレットやPCは子どもにとっては魅力的なツールです。しかし,だからと言って,自然事象を差し置いて,それらの画面のみに向き合うような学びは避けなくてはなりません。理科学習においては,それらの機器以上の自然事象の魅力に気付き,問題解決していく学びに夢中になる子どもの姿を引き出したいと考えます。(本文より)
工藤周一「『今・ここ』に生きる児童を育てる」
GIGAスクール構想が進められたとしても,理科の本質であるアナログ的な学びが軽視されるものではないことも確認ができた。「今・ここ」を生きる児童に,学びの文脈に合わせた様々な自然に出合わせる場面を,我々教師は創造していかなければならない。(本文より)
鈴木圭「理科授業におけるアナログとデジタルの共存」
実際に音声や画像,データを蓄積できる点や,相互に情報のやり取りができるという点は,紙で表現するより,多くのメリットがあると感じる。何より,児童一人一人の学習意欲が高まっていったことに一番驚いた。時代は教師主導のインプット重視から,児童主体のアウトプット重視へ着実に移行している。(本文より)
加藤怜「理科授業におけるタブレット活用のあり方」
「本物」の自然の事物・現象との出あいから感じることができる自然の尊さ,巧みさ,神秘さ,美しさは,どんな体験にも代え難い。それはタブレットが導入され,インターネットで調べればすぐ分かるようになっても我々が「理科人」である限り,大切にしていかなければならないことであろう。(本文より)
濵田愛子「自然事象に意欲的に関わる子どもを育てる理科学習指導」
本校では,昨年度よりタブレット端末を導入した。GIGAスクール構想の中,1人1台端末が当たり前となり,学習の幅が広がってきているだけでなく,学習形態そのものも変化しているところである。そこで,従来の理科学習が大切にしてきた観察・実験をベースに,タブレット端末を効果的に活用した理科学習指導の研究を重ねている(本文より)
塚田昭一「三研究団体連携の意義 -継承と創造-」
コロナウィルスが猛威を振るい,まさに予測困難な時代ではあるが,子供たちが今後直面する様々な社会構造の急速な変化の中で「学び」がどうあるべきか,時代の潮流を見据え,その学びの在り方をこれまでの知見を「継承」しつつ新たな学びを「創造」していかねばならない時である。本研究冊子を契機に,更なる連携協働を図り,子供たちの豊かな人間性の育成を目指し,今後も真摯な研究と実践を積み上げていく所存である。(本文より)
渕上正彦「自由闊達に『新しい理科教育』を創り出す」
今回,コロナを機に理科教育三団体が手をつなぎ,日本全国に新しい教育のうねりを創り出そうとする動きに私もときめいています。コロナ禍の制限で元気を失った子どもたちが,生命の神秘に触れ,「なぜ」とときめく理科の時間は,苦難を忘れ学びに没頭できるひと時です。各団体の良さをそれぞれが出し合い,自由闊達に議論し合い,成長期の子どもたちの一瞬一瞬を逃さず,新しい未来につながる新しい理科授業を全国で創り出してほしいと願います。(本文より)